2017年6月22日木曜日

パプアニューギニア(PNG)の友人たちの共通項

前回、オーストラリア国立大学(ANU)の国際性で、パプアニューギニア(PNG)の経済系同期クラスメイトが4人いると紹介しました。政治系と環境系を合わせると、PNGからの同期はもっと多いです。ANUに来るまで仕事でもプライベートでもPNGとの接点は全くありませんでした。調べてみると、PNGはインドネシアに隣接していますけれども、オセアニアに属するんですね。今日は彼らの共通項を紹介したいと思います。

(1) まずは日光を浴びよう、自然を感じよう。
 レクチャー中に休憩時間があります。まだまだ英語に慣れない僕は1時間レクチャーを聞いていると脳の疲労を感じます。そんなとき、僕は外に出て日光を浴びリフレッシュするようにしています。ふと周りを見渡すと僕と同じようなクラスメイトがちらほら。よく観ると、PNGからの友人の多くがフラッと何をするでもなく辺りの景色を眺めています。近寄って話すと彼らも日光を浴びるとのこと。好きというより、当たり前、日常的なことだと話していました。

 また、あれはファイナルの直前でみんながストレスを感じていたときのこと。僕はチュートリアルの合間にやはり外に出て休憩しようとすると、PNGの友人RHがぶらぶら散歩しています。彼女の頭に白く丸いものがついているので、僕は彼女に何かついているよ、と取ってあげようと近付くとそれは小さな白い花びらでした。どうやら彼女は自分でその花びらを採って髪飾りにしていたようです。彼女は照れ笑いをしながら、「PNGでは疲れたときには自然と接するの。」と話してくれました。

(2) ゆっくり、じっくり、焦らない。
 セメスター前半の6週間が終わったところでティーチングブレイクがあるのですが、その際、PNGの友人ANは奥さんとまだ小さな子供に会いにPNGに一時帰省しました。その直後のことです。ANが学校に来なくなりました。中間テストを受けるため登校してきた彼に「どうしてたんだ?大丈夫か?」と尋ねると、「家を出ようとすると疲れを感じて学校に行く気がしないんだ。家で過ごしている。」と話してくれました。ちょっとした抑うつ状態かなぁと思っていたのですが、しばらくするとまた学校に来るようになりました。「心配してたぞ。」と言うと、彼は照れ笑いをしていました。

 また、ティーチングブレイクの初日だったでしょうか、15人くらいのクラスメイトと少し飲んだ後、ANとフィジーからの友人ILと3人でキャンベラのナイトパブにさらに飲みに行きました。ILが飲ませ上手で、たまたまパブのハッピーアワーと重なったのか、生ビール1パイント3.0豪ドルだということで、頼んでもいないのに、ガンガン生ビールを注文します。飲みながら踊ったこともあり、ANと僕はヘロヘロになりましたANは翌日、早朝のフライトでPNGに戻る予定だったのですが、起きられなかったようです。彼はフライトを数日ずらすことになりました。僕は「ごめん。」と伝えましたが、彼は「予期せぬことは起きるものだ。僕たちは楽しい時間を過ごしたじゃないか。」と逆に慰めてくれました。

(3) オーストラリア大陸はもともと俺たちのもの。
 PNGの友人3人とアパートが近いので、大学院から帰宅するために一緒に歩いていたときのことです。PNGがオーストラリアの植民地だった話や、1975年に独立した話、一人当たりGDPが2000ドルくらいの話などを語り合っていました。どこからこの話になったのか忘れましたが、PNGの友人の一人が「オーストラリア大陸はもともと俺たちのものだ。」とつぶやきました。残りの二人も小さく頷いています。それまでの話の内容から、僕は彼らの気持ちを理解できたと思います。
Source) Google Maps
 彼らは自然を大事にし、常に穏やかで、歴史を長い時間軸で捉えていて、僕は彼らからアジア的なものを感じます。今の日本、韓国、中国の東アジアの国々の人々よりPNGの人々の方がアジア的かもしれませんね。

 まだまだブログにはアップできない内容の話もあるのですが、今日はこの辺にしたいと思います。PNGの友人たちとの関係を今後も大事にしてゆきたいと思います。

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